当ページでは
・新版ブルーオーシャン戦略
・ブルーオーシャン論文集
・ユニクロ柳井さんの一勝九敗
・実体験
を、まとめたモノになります。
ブルー・オーシャン戦略とは?
存在しなかった新しい市場を生み出し、差別化と低コストの両方を追求し、高収益をあげる。
主な特徴として
・競争を無くす
・新しい需要を掘り起こす
・価値を高めながらコストを下げる
になります。
ブルーオーシャンとレッドオーシャンの違い
ブルーオーシャン戦略の例
受験サプリ
月980円で人気講師の授業が受けれるWEBサービス。
従来は「予備校の教室で学ぶモノ」だったが「予備校に通えない受験生」の新しい市場を開拓した。
JINS PCメガネ
従来は高価格で目が悪い人向けだったが、ブルーライトカットのPCメガネ、花粉カットメガネなど、機能性商品を販売
自分もJINSのPCメガネ使ってます^^
オフィスグリコ
職場にお菓子が入ったボックスを設定してもらい、代金を備え付けの貯金箱に入れてもらう、無人販売方式。
約10万の事務所に設置、回収率は95%。
お店に買いに行く手間をなくした。
クックパッド
料理レシピサイト。月間5000万人が利用。150万人が有料会員。
一般のお客様も気軽に投稿できるようにする事で、圧倒的なレシピ数で、素人の料理コミュニティをつくり、従来の料理本になかった新しい客層を獲得。
※クックパッドは料理動画(クラシルなど)の市場が激化しており、2024年12月期の連結決算で、最終損益は13億3200万円の黒字となった。 前期は22億2900万円の赤字。
セブン銀行
「対面対応」を捨てる変わりに「利用者の利便性」を追求した。
俺のイタリアン
「一流料理人による一流食材を低価格で」
回転率を高める為
「立食スタイル」
捨てたモノは「ゆっくり食事をしてもらう事」
パーク24(タイムズ)
「出先で短時間だけ車を駐車したくても場所がない」と言うニーズに対して「短期利用」の需要に答えた。
新サービスで「カーシェアリング」を行っている。
QBハウス
散髪の際のシャンプー、マッサージを排除、10分1000円と言う低価格で店舗展開。
「速さ」「安さ」「立地」
を重視した。
スターバックス
コーヒーではなく第3の場所(家庭でも職場でもない、くつろぎの空間)を提供
直営運営。フランチャイズは各オーナーの経営姿勢や投資余力によって サービス・空間の質がバラバラになるリスクがあった。
利益率は業界水準の5倍になった
電気ケトル(ティファール)
今までのポットは電源と一体型で保温機能があり、高額だった。
お湯を都度沸かすタイプのケトルに、日本仕様で「汚れたら丸洗いしたい」のニーズで電気の通る底まで洗える商品を開発。
ブルーオーシャンのフレームワーク
ブルーオーシャンを見つける為の参考になれば。
4つのアクション
減らす・取り除く
受験サプリ⇒塾で講師が教えるを無くした、WEB受講にして価格を下げた
JINS PCメガネ⇒価格を下げた
オフィスグリコ⇒対面販売、店舗を無くした
セブン銀行⇒対面接客を無くした
俺のイタリアン⇒ゆっくりした時間を過ごしてもらう事を無くした
QBハウス⇒シャンプー、マッサージを無くした
増やす
クックパッド⇒レシピ数(200万)
セブン銀行⇒台数(21000台)
俺のイタリアン⇒食材原価率(60%)
パーク24(タイムズ)⇒バブル崩壊後の余った空き地に時間貸し駐車場
想像する
受験サプリ⇒自宅で授業が受けれる
JINS PCメガネ⇒パソコン仕事用の眼鏡
オフィスグリコ⇒オフィスを販売先に
クックパッド⇒料理コミュニティ
セブン銀行⇒銀行に行かなくても気軽に入出金できる
俺のイタリアン⇒気軽さを狙い、高級イタリアン・フレンチに興味が無かった層
パーク24(タイムズ)⇒短時間の利用客
QBハウス⇒「速さ」「安さ」「立地」
ブルーオーシャンの手順
買い手にメリットがあるか?
↓↓↓↓↓
その価格でも買いたいと思われるか?
↓↓↓↓↓
利益を出せる運用体制にできるか?
↓↓↓↓↓
アイディアを大規模に展開できるか?
実行に移す為の質問事項
購入
- 必要とする製品を探すのにどれだけ時間がかかるか
- 購入場所に行きやすく、訪れたいと思わせるか
- 安心して取引が出来る環境か
- すぐに購入できるか?待つ必要があるか
納品
- 納品までの時間はどの程度か
- 簡単に梱包を解いて設置できるか
- 配送の手配は買い手に委ねられているか。その場合、コストと手間はどのくらいか
使用
- 使用するのに研修や専門家の助けがいるか
- 使用しない時は保管が容易か
- 機能やとくちょはどの程度優れているか
- 通常の利用者が求めるよりも、はるかに多くのオプションや大きな性能を備えているか
- 余計な機能や付属品がつきすぎていないか
追加品の購入
- その製品を使う為に、他の製品を必要とするか
- その場合、そのコストは高いか?
併用
- 他の製品やサービスが無くても使えるか
- 他の成否にサービスが必要な場合、そのコストはどれくらいか
- どの程度の時間を要するか
- どの程度の労力を要するか
- 手に入れやすいか
保守管理(メンテナンス)
- メンテナンスに外部委託は必要か
- 保守や更改はカンタンか
- 保守管理のコストはどのくらいか
廃棄
- 製品の利用にともない、廃材が出るか
- 楽に廃棄できる製品か
- 安全に廃棄するためには環境や法律の問題があるか
- 廃棄にかかるコスト
効用を妨げる要因を探るポイント
価格
顧客が密集する価格帯を見極め、その価格の範囲でサービスを決める
◆高価格
特許の壁などある場合(ダイソンの紙パック不要)は、高価格帯になる。
◆中価格
法律や経営資源の保護がある程度あるが、マネされやすい
◆低価格
真似されやすい。大きい資本が勝ちやすい
関係者が得になる様にする
音楽でレコード⇒デジタルに移行する際の2社の違い
ナップスターは、先行者利益で8000万人のユーザーを獲得したが「レコード会社に後押し無しでも発展する」と宣言。結果、著作権侵害でサービス停止に追い込まれた。
アップル(iTunes)は、デジタル音楽がダウンロードされた金額の70%をレコード会社に支払い、関係者がWINWINになる様にしデジタル音楽と言う新しい市場でトップにたった。
選択と集中の事例
「ベッドの質」「清潔さ」「客室の防音」「料金」
だけに集中。他を捨てた。
◆企業が競いあっている部分は、お客様のニーズとマッチしているのか?
(良くあるのがアプリで機能多すぎて使いづらくなっているなど)
◆過剰サービス、設備になっていないか?
競合が来ると、競合に負けじと商品の品質を高めたりするが、実際は不要なモノを削り価格を下げたモノが好かれる場合が多い。
例:テレビのリモコンにボタンが多い理由は、競合他社の新機能搭載に対抗するために増やした。
※補足:Netfliなどの直接ボタンは広告費がNetflixなどからもらえる為に搭載してるそうです。
テレビボタン↓↓
改革を行うのであれば、現場の人たちに前もって説明をする
舞台背景を説明せずに、結果だけを伝えると現場の人たちは混乱、不信感が出るので
改革をするのであれば
【現場の考えや意見をないがしろにしない】
関与:事前に説明、意見を求め、アイディアや仮説を相談しあう
説明:なぜそれを行う必要があるのか?背景を伝える
結果どうなる?:それをする結果、何が変わるのか?
説明する(現場のアイディアが却下されたとしても、きちんとした説明があれば不信感は抱かれずらい)
ニューオークの凶悪犯罪を39%減少させ、殺人と強盗を50%減少させた方法
1、現実を見せる
市民は地下鉄内をどこよりも危険な場所とみなしていた。
警察幹部は「凶悪犯罪の全体の3%が地下鉄」なので問題ナシと放置していた。
ただ、幹部達は通勤に地下鉄を使わず乗用車を使っていた。。。
幹部たちに地下鉄を利用させ、危険な場所だと現実を見せた。
2、資金を集中する
地下鉄の犯罪は少数の駅に集中していた為、その駅に集中的に警官を配置、分散を割けた。
今までは平日のみ勤務だったが、シフト制にして休日も含め、私服警官も混ぜる事、全ての駅の犯罪が低下した。
今までは”緊急対応”を重視していた。
麻薬犯罪は全体の5%だったので後回し気味だった。
だが、麻薬を起因とした犯は約50%。麻薬を取り締まるのが重要だった。
3、士気を広げる
会議で幹部を問い詰められる立場にし、成果重視、責任意識が幹部から部下で伝達していった。
システムを公明正大・透明化・犯罪数も数値化した事で、責任の所在も明らかになり、犯罪が減りモチベーションがあがった。
ミスや失敗の共有も犯罪低下の重要な情報となり、発言しやすい風土になった。
責任を持たせる
”ニューヨーク全体を安全な街にする”だと具体性が低いため、夢物語に思われてしまう。
全て警官が「自分にもできそうだ」となる様に
1ブロックずつ担当の詳細を分けた。
分署長は管轄地域を、署長は署長の範囲を、出来る範囲の責任を持たせた。
4、反対勢力の排除
20年のベテラン警察をナンバー2にして、情報を収集。妨害や抵抗しそうな人達をバンバン人事異動・孤立させた。
孤立の例:軽犯罪の取り締まりが多くなると裁判所・判事が仕事が増えるので嫌がり、裁判所・判事は軽犯罪を免除する法律を市議会に働きかけた。
が、前もって警察は市長に軽犯罪の低下が全体の犯罪の低下になると訴え賛同をもらい、メディアに出る事で軽犯罪を取り締まる事が市民生活の向上につながると公開し続けた。
結果、裁判所は立場が悪くなるので、軽犯罪の裁判を受けることになり、犯罪が激減した。
沢山のテストを繰り返して正解を探す『一勝九敗』
1. 余計な娯楽を導入して失敗
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ビリヤード台設置:学生を集めようとしたが「遊びに来るだけ」で服は売れず。
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ゲームコーナー:テレビゲームなどを置いたが同じく遊び場化し、買い物客が敬遠。
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喫茶コーナー:お茶は飲んでも服は買わず、売上につながらない。
➡ 「洋服店は服を売る場所。余計なサービスは不要」と学ぶ。
2. 多角化の失敗
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家電(カラーテレビ)販売:仕入れて売ったが、専門性がなく全く売れず撤退。
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食品販売:スーパーマーケットのように雑貨・食品も扱ったが、コンセプトがぼやけて客離れ。
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総合ショップ化:「何でも安く売れば人が来る」と思ったが“何の店かわからない”状態になり失敗。
➡ 「服に特化しないと生き残れない」と痛感。
3. 店づくりの失敗
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派手すぎる装飾:カラフルでゴチャついた売場を真似したが、客層と合わず逆効果。
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高級路線への背伸び:見栄えだけを追い、商品力や価格とのバランスが取れず不評。
➡ のちに「徹底的にシンプル」な売場設計へ。
4. 価格戦略の失敗
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セール乱発:「売れないなら安くすればいい」と考え、値下げを繰り返す。
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結果、客は「すぐ安くなる」と待つようになり、定価販売できなくなった。
➡ 「定価で売れる品質・価格設定」の重要性を学ぶ。
値引き(半額セール)をバンバン行い、2017年に倒産。
知り合いの「直ぐ半額セールするから、半額セール以外で店に行かない」と言う言葉が忘れられないです。
5. 立地の失敗(東京進出前の挑戦)
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地元中心に店を広げたが、繁華街では競合に埋もれ、コンセプトが通じない。
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のちの銀座出店(1984年)はさらに大きな失敗となるが、その前段階から「立地の難しさ」を経験していた。
6. 組織運営の失敗
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家業の中で社員をまとめきれず、反発も多かった。
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「カリスマ型経営」ではなく「仕組みで動く会社」にしなければ続かないと自覚。
「優秀な経営者は時代や成長段階で役割が終わる」
「友情や情では経営はできない」
成果を上げる社員の足を引っ張るのが
その人達を残すと成果を上げる社員に迷惑がかかり、会社全体が傾きます。
自分のブルーオーシャンの例・競合優位性・新規ビジネスのテスト
自分のブルーオーシャンの例(ニッチですが💦)
↓はじめる前に考えた事
- アマゾン・楽天で販売できない
- ヤフオクでは食用の卵としてしか販売できないが、売れている
- お客様はふ化してヒヨコが欲しいのに、サービスが無い
- 卵のふ化は未経験だと難易度が少し高い
- 全国が商圏になる(生体だと対面販売)
- 合法である
主な参入障壁
- 無料の動物園をしている(熱海ふれあいガーデン)
- インスタのアカウントを育てている
- お客様の声を増やし続けている
- 第一種動物取扱業を取得・愛玩動物看護士(国家資格)在籍。
いきなり始めるとリスクが高いので、小さくはじめニーズの確認。は重要だと思います。
また、ブルーオーシャン戦略も大事ですが
それよりも小さな改善の繰り返しが競合優位性になり重要
と思っています。
例えば下記の応募ボタン「応募」⇒「応募する」にすると応募率が15~20%UPします。
バイトルの求人も見てください「応募する」になってると思います⇒https://www.baitoru.com/kanto/jlist/2172uenoeki/
他に、グループ会社でコールセンターがありますが、全ての電話を録音、アポ率が低い社員は指導が入り修正する様になっています。
上記の様な細かい改善の繰り返しが、競合優位性になり、重要だと思っています。
新規ビジネスのテスト例は、下記ブログ記事をご確認ください。
テストをする上で気をつけてる事https://corepleate.com/blog/2024/02/16/001/#i-2
以上になりますが、本をエクセルでまとめる事はありますが、ブログに書くと何倍も大変でした!
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